ABBA RESORTS IZU 坐漁荘 ヴィラG棟

ヴィラG棟は、2014年に石井建築事務所とJPMとで全体改修・増築工事を行った坐漁荘の増築工事として計画されました。坐漁荘エリアに点在するヴィラ棟の中で、部屋付きの露天風呂に加えて、プールも備えた最上級の居室を目指しました。外観は、既存ヴィラを踏襲しつつも異なったアイストップとして、京都の町屋を連想させるディテールを取入れました。付帯設備は、1Fに温水プール、ジェットバス、サウナ、キッチン、2Fに露天風呂を備えたメゾネット・タイプとしています。また、宿泊客のニーズに合わせて、シェフが料理できるキッチンを備えた作りとなっています。

敷地で最も目を引く30ｍを超える楠は、シンボルツリーとして、1棟2室のメゾネットヴィラを大きく包み込むような印象を与えることから、木洩れ日を考慮して内装は計画されています。吹き抜けの大きな窓からリビングへと陽光が差しこみ、その先のテラスでは浮山温泉郷の大自然をバックにプールの水面が輝きます。その各所に組子を用い、和の上質感を木漏れ日が演出しています。