許勢 永
許勢 永
Kose Nagai
代表取締役社長。
一級建築士事務所 株式会社JPMを2000年に設立し、コンサルティング事業部、クリエイティブ事業部、中国事業部、建築設計事業部の4つの事業部の統括・運営を行う。
「建築文化と建築技術を通して日中友好の架け橋(Media)を築く」という基本理念のもとに設計活動を行い、数多くのプロジェクトを成功させクライアントの信頼を勝ち取ってきた。また、日本を代表する7社の設計JV、「JCAP7」を立ち上げ、その幹事として世界規模でのプロジェクトを牽引する。
会社設立当初は日本の高齢者施設などを中心に活動してきたが、中国マーケットを徐々に開拓・拡大し、現在では温泉リゾート&宿泊施設、高齢者福祉施設、教育施設、商業施設、都市計画など、日中両国において幅広く設計やプロジェクトマネジメント業務を提供している。
建築設計や都市計画などの設計業務の枠を超えて、CG、建築コンサルタント、建築資材の輸出入などの建築関連事業を積極的に開拓し、近年では不動産開発やホスピタリティ運営などにも関わる。活動の場は日本だけにとどまらず、中国、台湾、韓国、アメリカなど、グローバルな建築関連ビジネスを展開している。
1960年、中国吉林省龍井市に生まれる。1983年に延辺大学理工学院を卒業、8年間同校で教鞭をとった後、1991年に来日、日本大学修士課程入学。1993年修了した後、慎貞吉建築事務所の設計部長として、数多くの高齢者施設などを手掛け、2000年に独立。1999年、日本に帰化。
御子柴 正樹
御子柴 正樹
専務取締役、コンサルティング事業部長
JPMの管理建築士として、国内外のプロジェクト管理を行う。内閣府の中国における委託業務においては、業務管理者として、既に10数年の長きにわたってプロジェクト管理を行っている。施主としての日本政府、そして中国政府の複雑な要求に応えるため、現地法規、地理的・気象的条件等の各種与条件を確認し、建築、土木、設備・電気の専門家を管理・統括しながら計画を推進してきた。
また、専務取締役として社長の補佐を務め、会社経営全般を担い、この10年で8倍に膨れ上がったJPMの組運営の主要な任務を担っている。特にコンプライアンス、人事、法務、リスク管理といった分野で会社経営を支えており、JPMの今後の更なる発展に向けての準備を怠らない。
1971年生まれ。1995年に千葉大学工学部建築学科卒業し、株式会社慎貞吉建築設計事務所に入社し、6年間建築設計や工事監理に従事したのち、2002年に株式会社JPMに入社した。
押野 隆徳
押野 隆徳
常務取締役としてクリエイティブ・デザイン事業部を統括し、長年の建築設計の経験をもとに、その表現者としての視点でビジュアルデザインの質や技術を追及している。
CGやレンダリングの知識と技術を独学で習得し、建築設計とヴィジュアル表現の両方を熟知した数少ないスペシャリストとして、CGやアニメーション製作を主導し、また、クリエイティブ・デザイン事業部のリーダーとして、数多くの技術者たちを統括・育成している。更に、営業面でも多くの顧客を開拓しJPMを支える大きな柱として成長させてきた。
押野の率いるデザインチームは、高い能力を持つビジュアルデザイン専門家集団として社外からも評価され、他社からの建築外観や内観CG、ムービー、イラストレーションなどの製作が絶えず依頼されている。厳しいスケジュールの中で顧客の要求に応え、常に質の高い成果品を提供し続ける姿勢は、国内外において高い評価を受けている。
また、日進月歩のこの分野にあって最先端の技術を常に積極的に取り入れ、すでに一般化されつつあるリアルタイム・レンダリングを活用した表現も他社に先行して開発した。さらに今後主流となることが予測される、VR技術を使ったヴァーチャル空間体験の導入も模索しており、社内外での情報入手や技術的検討など、実用化に向けてさまざまな角度から研究を続けている。
押野は千葉大学自然科学研究科の大学院を1998年に卒業し、株式会社慎貞吉建築設計事務所で4年間建築設計や監理に従事したのち、2002年に株式会社JPMに入社した。
崔 長松
崔 長松
取締役、中国事業部部長
2003年JPM入社以来、中国での設計経験をもとに、施主との交渉・折衝、設計業務の統括、中国設計院との協議、申請手続き、翻訳など、中国プロジェクトのあらゆる設計・マネジメント業務を手掛けている。
中国事業において、長年の中国での設計業務の経験を生かして中国の施主と協議を重ねながらプロジェクトを推進し、施主の信頼を獲得してきた。また、JCAP7のメンバー会社と共に、都市計画、日本建築、ランドスケーピング、ホテル運営といった関連する分野を調整、統合しながらプロジェクトを遂行し、複雑で難しい施主の要求を常に満足させつつ、数多くの建築・都市計画・景観デザイン計画を成功に導いてきた。また、実際の計画のデザインや設計も担当し、大規模住宅開発や商業施設、教育施設なども手掛けてきた。
2008年から3年間、日本の大手組織事務所でマスタープランや大規模開発計画、共同住宅の設計に携わるなどの実務設計も経験して、日本の設計手法も習得した。こういった、中国、日本での経験をもとに、施主の要求、中国の法規、基準、慣行を十分に理解し、これに合致した建築設計、施工管理を手掛け、日中を知り尽くしたプロとしてベストソリューションを常に施主に提言してきた。日本では一般に遂行するのが難しいと言われている中国事業を、JPMがそつなくこなせる所以がここにある。
崔は、中国大連理工大学建築学科を1992年に卒業し、中国延辺建築設計研究院で勤務。日本大学理工学部を2003年に修士課程修了してJPMに入社、2008年からの久米設計での勤務を経て、2011年にJPMに取締役として復帰した。
海老澤 宏
海老澤 宏
取締役、建築設計事業部長
2016年より取締役、シニア・エグゼクティブ・アーキテクトとしてJPMに参加した。温浴施設、ホテルを中心にプロジェクトを手掛けながら、設計事業部内の国際設計部と国内設計部の両方を統括する。
JPM参画以前は、日本を代表する建築家として海老沢宏環境設計工房を主宰し、数々のプロジェクトを成功させた。代表作には、「バーリントンハウス馬事公苑」、「フェニックス・シーガイア・リゾート温泉ゾーン」などがあり、多くの日本のシニアケアハウジングや温浴施設の作品を手がけてきた。また海外プロジェクトでは、「ハイアット・リージェンシー・ワイキキのレストランリノベーション」「ホテルエストリルソール・アネックスのリノベーション(ポルトガル)」等飲食・宿泊施設の改修計画を行ってきた。ハイアット・リージェンシー・ワイキキでは、USAルネサンス‘92ホテルリノベーション部門でグランドプライズを受賞した。
海老澤の基本理念は「徹底的なデータや根拠のもとに作られるデザインと理論の展開」で、この理念は徹底して貫かれる。そのため、計画の段階でデザインはリアリティを帯び、描かれるスケッチや図面は圧倒的な表現力と存在感を持つ。海老澤の論文や寄稿は、数多くの建築雑誌に取上げられ、著書の「ONSEN」、「シニアケア・レジデンス」、「デザイン辞典(共著)」などは、独自の建築理論を色濃く反映している。
また、武蔵野美術大学などで教鞭をとり、企業や官庁のセミナーなどでも講師を務めるなどして教育・人材育成にも力を注ぎ、建築業界で活躍する数多くの人材を輩出している。
明田川 洋
明田川 洋
25年以上に渡る建築意匠設計の実務経歴を持つエキスパートとして、2010年にJPMへ参加、第三設計部部長として建築設計の指揮をとる。
豊富な実務経験から、建築設計部門の責任者として中国におけるコンサルティング業務に関わる。
また、国内外の設計のノウハウをもとに、中国成都国際空港内店舗や東京南青山の商業ビル、埼玉県志木市の保育園、北京の別荘計画、北海道洞爺湖温泉のリゾートホテル等、バラエティ豊かな物件の設計と監理を担当し成功に導く。
講師としての経験も長く、お茶の水デザイン学院や東京理科大学建築学科などでも教鞭を取り、若手の育成にも情熱を注ぐ。
JPM参加以前は、建築家のアトリエ事務所であるYAS都市研究所やユニテ設計・計画に所属し、個人住宅から事務所ビル、リゾートホテル、高齢者施設、公共建築等の設計と監理にチーフとして携わった。1999年には明田川設計・計画として独立し、表参道周辺の商業施設、中国国内の開発計画、HACCP対応卸売市場などの大きなプロジェクトの計画や設計・監理に協力会社として参加した。
また、株式会社ユニテ設計・計画では取締役として、有限会社明田川設計・計画では代表者として、会社の組織づくりや運営も行った。
1981年に東京理科大学工学部建築学科を卒業、1983年に同大学大学院を修了。
伊東 繁孝
伊東 繁孝
2011年からJPM第一設計部部長。
主に海外プロジェクトを担当し、設計領域はマスタープランから建築詳細設計まで多岐にわたる。敷地面積200㎢の雄安新区都市デザインコンペ、計画地300万㎡に及ぶ長白山温泉部落マスタープラン、長白山ヒルトンホテルや縁辺大学理工学部総合実験棟の設計を担当し、複雑なクライアント・ニーズに応え、計画を成功に導く。組織環境をデザインすることにも情熱を注ぎ、社内ではデザインワーキンググループを自発的に組成、若手後進の育成にも励んでいる。
2013年に延辺大学理工学部総合実験棟設計競技(最優秀賞)。
工学院大学大学院修了(1991年)ペンシルバニア大学大学院修士課程修了(1996年)後、アメリカのGENSLER Los Angeles Office、台湾最大手組織設計事務所のJJPAN architects & Planners、日建設計など大手組織設計事務所にて15年以上に渡り、都市・建築のデザイン・設計に従事。コンペやプロポーザルで多くの優勝を勝ち取る。また、日本国内では数少ないアメリカの環境評価資格LEED Green Associateを所持する。
受賞暦:
台湾電気内湖変電所実施設計競技(最優秀賞)
台湾国立金門島科学技術学院図書館設計競技(最優秀賞)
ペトロベトナム複合商業施設国際設計競技(最優秀賞)
「長寧88計画」(日建設計在籍時に設計)2017年度上海優秀工程勘察設計1等賞受賞
篠崎 利行
篠崎 利行
日本の組織設計事務所で長年キャリアを積んだ後、2013年に第二設計部の部長としてJPMに参加した。
主に日本国内の物件の企画、設計、監理にかかわり、JPMの主要なマーケットの一つである温泉施設とそれに伴うホテルや旅館の新築、改築設計に関わる。
篠崎の手がけた「坐漁荘」の計画は、「日本のホテル・旅館100選2016年度版」にも選ばれ表紙を飾っている。
海外案件の実施設計にも積極的に携わり、延辺大学理工実験棟のエントランスの詳細デザインや内装デザイン、大連湯景澤日式温泉酒店計画でのモデルルームなどを設計した。
また、コンペやプロポーザルなどの経験も豊富で、前橋市の駅前再開発のプロポーザルでは、最優秀賞を受賞し現在計画を進めている。
千葉大学工学部建築工学科を卒業後、慎貞吉建築事務所にて設計実務を学び、1994年に千葉大学大学院に戻り修士課程を修了。
1996年に久米設計入社、17年間の建築設計部在籍中に、霞ヶ浦環境科学センタ-等の公共施設の設計や監理、赤坂サカス等の都市開発規模の設計、監理、運営など、多様な用途の施設設計や再開発計画などに関わった。実務だけでなくコンペやプロポ-ザルも多く関わった。