長白山林海温泉部落

長白山北山門の直下に位置する計画区域は、中国政府によって厳重に保護された原生林と、毎日2000ｔもの湯量を自噴する質の高い天然温泉という、この地域でしか身近に触れることができない、優れた地域特性を有し、世界的な特色のあるリゾート形成にとって開発のポテンシャルが高く、長白山ブランドを広く築いていくための重要な要素となっている。　しかしながら、施設を開発できる敷地は少なく、大規模な総合リゾートには向かず、また立地的な条件からMICEマーケットを基本とした併設型リゾートにも向かず、北斜面独自のリゾートの形成が求められている。

そこで、この手付かずの原生林と、自噴する温泉を関係づけながら、世界的な潮流の一つである「スモールラグジュアリー・リゾート」をベースに、独自の林海温泉リゾートとして整備を試みる。　限られた開発面積のなかでも、林海・温泉などの特性を施設に取り込みながら、質が高く、価値のある環境を提供することで、長白山周辺地域の開発の中でも、独自のブランドを有したリゾートとしてのイメージを強化し、加えて、リゾート滞在に必要なプログラムを補填しながら、世界的にも価値が高くユニークな特色を持った、長白山北斜面型ラグジュアリーリゾート＝「長白山林海温泉部落」を整備する。